存在そのものがメッセージになる

愛ある思いが、言葉を紡ぎ、人と人とをつないでいく

『豊かさ』を受け入れる国に生まれて

台風が関東甲信地方に近付いていますね。

 

長野でも、曇り空が出てきて、激しい雨が降っています。

 

日曜日には、35℃を超えて、

 

クーラーが無い家の中は、サウナのようになり、身体中が熱くなりましたが、

 

現在の気温は、23℃

 

風が冷たいです。

 

本当に、自然がもたらすものは、変わりやすいです。

 

当たり前の話ですが、

 

自然は、自分で、コントロールしません。

 

夏が暑いからといって、涼しくなりませんし、

 

冬が寒いからといって、暖かくなりません。

 

だから、

 

自然の四季折々の風景があり、雨が降り、晴れ間が出てきて、虹が出て、青空が広がり、夕空に変わり、日が暮れていく。

 

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手が加えられないから、

 

いまここの景色を愛でることが出来る。

 

人間は、

 

歳を重ね、成長したり、老いていったりする。

 

時間があり、空間があり、生と死がある。

 

そして、人生という限りある時間の中で、死を迎えるまでに、理想を思い描いたり、計画を立てたり、

 

生まれ育った環境で作られた価値観に基づいて

 

色々な人達に影響を受けたり、

 

変わりゆく時代に合わせながら、

 

生きている。

 

そう、人間は、

 

コントロールすることが出来るから、

 

文明を築くことが出来て、ものを作り出すことが出来て、今日まで発展を遂げることが出来ました。

 

日本と西欧諸国の比較文化研究でよく言われるのは

 

日本=自然と共生=他力ベース

欧米諸国=自然の超克(征服) =自力ベース

 

アメリカの開拓にしても、西に向かって、未開の地を切り開いていく男性性のパワーで、国を発展させていった。

 

絶対君主がいない場所で、森を伐採して、先住民のネイティブアメリカンを追い払い、土地を開拓して、食物を育て、収穫して、豊かになっていく。

 

つまり、1人1人が、理想に向かい、理念に沿って、コントロールする。

 

そして、夢を叶えていく。

 

今の日本の教育、組織、自己啓発によく見られる目標設定。

 

はたまた、『引き寄せの法則』にあるような、願いを強く思うことで、望む現実を引き寄せる。

 

望むものに向かって、努めて、エネルギーを注ぐ。

 

世に溢れる様々なプログラム、メソッドのほとんどが、

 

アメリカ発なのも、納得します。

 

一方で、日本の場合、例えば、東北の震災のとき、被災者のインタビューなどで、

 

『自然がもたらしたことだから仕方がない』

 

という声を聴くことがありました。

 

地理的に、活断層中央構造線が重なり合い、

 

地震が多く、自然の脅威と常に向き合い続けてきた日本。

 

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同時に、自然の恩恵を受けながら、

 

桜の花や紅葉など、

 

四季折々の風景を愛でる習慣が国民に根付き、

 

文学、和歌や俳句、絵画、アニメに至るまで、

 

自然が身近に出てくる国もなかなかありません。

 

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何より、日本は、自然を通して、

 

ずっと『受け入れる』ことをしてきました。

 

自然の恵みと脅威の

 

清濁どちらも併せ飲み、

 

ゆるすことを通して、

 

共生共存していくことをずっとしてきた。

 

日本人は、陰と陽を統合することを

 

ずっと、ずっと、やっていた。

 

スピリチュアルの本によく書いてある

 

『ひとつであること』は、

 

日本人にとっては、実は、思い出すだけなんです。

 

明治になって、近代化の過程で、

 

西欧の思想、概念、価値観をたくさんコピーして、

 

日本語の語彙にたくさん入ってきたことで、

 

二元論で、ものを考えたり、捉えたりするようになって、

 

西欧の文明の中に流れていた

 

物事をコントロールする空気も、同時に、受け取っていた。

 

だから、日本人の土台には、

 

古来からの、自然に委ね、時間を掛けて、統合していく他力プロセス

 

があるのですが、

 

近代化によって、西欧化した今の日本の表面には、

 

問題解決に向けて、物事の本質を捉え、コントロールしていく自力プロセスがある。

 

日本人はこれから、

 

数百年、数千年かけて、この2つのプロセスを

 

統合していくんだと思う。

 

だから、今は1人1人が生活していく中で起きていることを、俯瞰して、

 

例えば、

 

ネガティブに思えることも、実は『投影』によって起きてることに気付き、

 

ものの見方が変化することで、

 

『奇跡』を体験することで、

 

ネガティブに見えていたものは、人間が根源的に持つ愛に触れることで、

 

癒しが起きることを経験している。

 

あるいは、

 

来たものを受け取り続けることにより、

 

自力から他力で生きることで、

 

仲間とつながり、

 

心の中にあった豊かさを体験する。

 

すべては、日本人が古来から知っていた統合のプロセスに戻っていくため。

 

そして、物質的に、沢山のものを作り出せる技術を、今度は、物質的な豊かさと精神的な豊かさの統合に使っていく。

 

日本人だからこそ、出来ること。

 

1人1人の奇跡が、2人以上になり、友達の輪のように広がっていく時代を

 

生きている間に体験したいです。