存在そのものがメッセージになる

愛ある思いが、言葉を紡ぎ、人と人とをつないでいく

最後は全て愛に還っていく

最近、ふと聴いてしまう一曲、

 

『ENDLESS RAIN』

 

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先月末、あるテレビ番組で、

 

YOSHIKIの半生を振り返るコーナーを見ていて

 

久しぶりに画面に釘付けになりました。

 

これって、

 

X JAPANの解散、再会、再結成の話をしながら、

 

『ゆるし』と『無条件の愛』の話をしている。。。

 

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YOSHIKIの半生の中で語られていたのは、

 

父親の自殺、

 

母親がYOSHIKIの才能を信じて、楽器やレコードの作成など、金銭的な支援を惜しまなかったこと。

 

Xがメジャーデビューして、瞬く間に人気になり、

 

アメリカに進出するも、挫折。

 

ボーカルのTOSHIの洗脳と脱退。

 

X JAPANの解散。

 

メンバーのHIDEの突然の死。

 

(この時、僕は小学生で、TVから流れてくる築地本願寺から隅田川のテラスまで長蛇の列が出来ている映像と霊柩車の後を追いかけて、警察官に後ろから抑えられるファンの姿が、今でも、鮮明に覚えている)

 

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↑たぶん、X JAPANを初めて知ったのは、この時。

 

HIDEの死によって、表舞台から姿を消したYOSHIKI

 

時が経ち、

 

TOSHIと再会して、X JAPANを再結成して、世界進出を果たし、表舞台に立ったこと。

 

etc……

 

ざっと書いてみて、

 

大切な人達との自死や決別。

 

ひとつである所からバラバラになっていく過程。

 

ストイックがゆえに、アメリカ進出の際に、声量の高さを求め過ぎて、TOSHIを追い詰めてしまったこと。

 

別のバンドにいたHIDEを、Xに誘ったがゆえに、結果的に死を選んでしまったことに対しての罪悪感。

 

一時は、重い十字架を背負ったかのように思ってしまったYOSHIKI

 

それでも、

 

洗脳されて、心を預けた団体の中に閉じこもったTOSHIが、運命的に、もう1度、YOSHIKIに再会して、活動を続けていく過程で、これまでいた団体から脱却して、

 

崩壊して、バラバラになっていたグループのメンバーが、

 

再び出会い、ひとつになったこと。

 

葛藤とか、

 

後悔とか、

 

その奥にあった

 

罪悪感とか、

 

自己否定が積もることがあっても、

 

必要なときは、

 

そのような感情を味わうようになっていて、

 

時が経ち、

 

何らかの使命があり、

 

生まれてくる前に再会を約束していれば、

 

天の采配によって、

 

ゆるされていたことを受け取ったとき、

 

再び、ひとつになれた。

 

そもそも、TOSHIとYOSHIKIの再会も、

 

TOSHIが所属していた団体が、

 

2人が歌を出せば、自分達の利益になると見込んで、引き合わせたのに、

 

そんな彼らの思惑さえも、

 

全て道具として使われて、

 

最終的には、X JAPANの再結成の後、

 

TOSHIは、団体から脱退して、

 

残ったのは、

 

メンバー同士が、

 

音楽を通してひとつになれた

 

『愛』そのものだった。

 

歌って、

 

心を揺さぶるし、時に、自分達さえも、気が付かない思いを、いっぱい出してくれる。

 

特に、悲しみや、

 

慟哭を伴う絶望は、

 

時間が経てば、

 

慈しみに変わっていって、

 

そして、根底にあった普遍的な愛と混ざり合って、

 

慈愛になっていく。

 

X JAPANの秘話を聴きながら、

 

不足感や欠乏感を伴っていたがゆえに、

 

当時の若者の心に火を付け、

 

熱狂的なまでに、彼らを惹きつけ

 

一時代を築いた彼らは、

 

あの当時、

 

本当に画期的で、もう1つ先の時代を

 

行っていたんだと思う。

 

ENDLESS RAINって、

 

発表されたのは、バブル景気の最盛期の1989年。

 

株価と日本の土地の値段は、上昇を続けて、

 

日本の企業が、

 

アメリカのロックフェラーセンターを買収して、

 

ジャパン・アズ・ナンバーワンなんて言われて、

 

経済的な繁栄を謳歌した時代。

 

そんな時代に、

 

バブル崩壊後の

 

『失われた20年』の日本人のメンタリティ。

 

愛を忘れて、彷徨い、

 

築き上げてきたものが、

 

失われていくように思えた時代。

 

だけど、 

 

運命の采配によってもたらされた再会によって、

 

それまでの長い欠乏感が、

 

光と闇の統合を促していく。

 

そして、作詞作曲したYOSHIKIが、

 

X JAPAN解散後に、辿っていくストーリーが、

 

実は、詞に込められていた。

 

音楽によって

 

人々の集合意識にアクセスして、

 

次の時代に表出していくものを

 

キャッチしていたからこそ、

 

熱狂的に支持されて、

 

一時代を築いて、

 

純粋過ぎたがゆえに、

 

不器用な生き様を見せてたけれど

 

最後は、

 

私たちに、

 

たったひとつの『愛』に戻っていくことを

 

見せてくれた。

 

ちなみに、YOSHIKIの半生を流した番組の司会は、

 

中居くん。

 

どんな思いで、YOSHIKIの話を聴いてたんだろう⁇

 

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